SSDアプリケーション

自律走行搬送ロボット（AMR）は、自動運転ロボットとも呼ばれ、自律型測位と自動ナビゲーションを組み込んだ無軌道の無人搬送車です。AMRはセンサーを通じて周囲環境を検知し、障害物を回避しながら地図の照合によって最適なルートを自律的に計画します。これは、GPSと地図の機能を備えた自動車と似ています。無軌道で自律走行する特性を備えたAMRは、陸上、水中、空中を走行する小型無人車両とみなすことができ、UGV（無人地上車両）、UAV（無人航空機）、USV（無人水上車両）、UUV（水中無人機）などはすべてAMRに属します。

現在、AMRは主に家電、自動車、代替エネルギー、半導体といった産業の産業物流で使用されており、製造物流や倉庫物流に組み込まれています。今後しばらくの間、産業物流はAMRアプリケーションの主戦場であり続けますが、AMR技術の継続的な進歩とアップグレードに伴い、その応用範囲は広がることが見込まれます。将来的に、AMRはスマートマニュファクチャリングだけでなく、スマート医療やスマートロジスティクス、スマートリテールなど、他の産業でも活躍することになるでしょう。また、AMR技術は、自動運転システム（ADS）やV2X（Vehicle-to-Everything）に関連付けられる重要な技術でもあるため、多くの企業がAMRを自社開発技術の試験的検証と見なしています。このため、AMRの進歩は、高度道路交通の追求におけるさらなる前進を表します。

AMRをベースとしてカスタマイズされた無人車両は、すでに次を含むさまざまな分野に導入され、試験が実施されています。

• 商業モールにおける倉庫物流、商品の棚入れ、衛生管理などの業務
• 空港や駅など人が多い場所での衛生管理や乗客の体温チェック
• ホテルでの客室案内や荷物運搬
• オフィスビルでの荷物や郵便物の送達
• 病院での空気品質モニタリング、衛生管理、来院者の健康チェック、医療器具の搬送、患者の食事配膳など
• 介護施設での食事配膳、交換する寝具類・衣類・日用品の搬送、ゴミの搬出などの日常介護タスク

上述したような屋内でのアプリケーションのほか、新しいロジスティクスの試験として、食べ物やオンラインショッピングの配送など、屋外でAMRを試験した例もあります。電子商取引の膨大な輸送需要が物流の革新を促しており、屋外におけるAMR運用の先駆者となって、荷物の配送に無人配送車が配備されるようになっています。例えば、地上を走るUGVと飛行するドローンを組み合わせてコミュニティや顧客の玄関先まで荷物が届けられたり、UAVが政府機関や企業に書類や小包を配達したり、6輪の台車が街を横断したりしています。

屋外自動運転ロボット

AMRのアプリケーションが屋内から一般道路や歩道などの屋外に拡大しているため、運転の安全性と安定性が特に重要となっています。SSDには、HDD固有の耐衝撃性と耐振動性に欠けるという欠点がないため、Solid State Storage Technology Corporationが製造するSSDで補完したAMRは、システムの安定性を高めることができます。Solid State Storage Technology Corporationが製造するSSDは、米国軍用規格MIL-STD-810Gの耐振動規格、および米国軍用規格MIL-STD-202GとMIL-STD-883の耐衝撃規格に準拠しており、平坦でない路面を走行することによる振動や、さらには道にできた穴や道路上の障害物との衝突によって生じた衝撃にも耐えることができます。

屋外を走行するAMRは、監視機能と記録機能を装備し、過程の一切を監視・記録する必要があります。ストレージ容量と速度の必要性を踏まえると、Solid State Storage Technology Corporationによる大容量で高速の読み出しと書き込みが可能なSSDは、リアルタイムの動画保存に最適です。より大容量のストレージスペースのほか、Solid State Storage Technology CorporationによるSATA SSDの読み書き速度は従来のHDDの5倍、 PCIe® 4.0 NVMe^TM SSDの読み書き速度は68倍高速となっています。