オーバープロビジョニング
オーバープロビジョニング(OP)とは、SSDの空き容量のうち一定の割合がドライブ自体の寿命、耐久性、全体的なパフォーマンスを最大化するために割り当てられることです。これにより、ドライブのコントローラーに恒久的なスワップスペースが提供され、ドライブのすべてのデータトラフィックとストレージを管理できるようになります。
OP領域は、SoCコントローラーのファームウェア、最適化されたGC、WLの格納に使用されるほか、スペアブロックとして指定されます。SSDを一定期間使用すると、不良ブロック(Later Bad Block、LBB)が発生することがあります。このとき、OP領域内に確保されたスペアブロックとLBBを交換し、NANDフラッシュのライフサイクルにおける摩耗や損失を緩和して、SSDのパフォーマンスレベルを維持することができます。
通常、SSD容量の7%がOP用に確保されています。3D TLC SSDの場合、コンシューマー向けPCなどの非集中的な書き込み負荷には、7%のOP領域で十分です。但し、品質に懸念があり、LBBの発生が多くなる可能性がある場合は、より大きなOP領域が必要になることがあります。
より集中した書き込みとP/E頻度が必要とされるエンタープライズアプリケーションの場合、SSSTCではより大きいOP領域を設計しています。これにより、GCの一時的な作業スペースに対応すると同時にWLを最適化し、NANDフラッシュのP/E頻度を下げ、SSDの使用寿命を延長することができます。
NVMe™ SSD
256GB / 512GB / 1024GB
NAND Flash: 3D TLC NAND Flash
Interface: PCIe® Gen4 x4
Sequential Read: UP to 3,700 MB/s
Sequential Write: UP to 2,600 MB/s